Description of item
泥染めを施した大島紬(正絹)です。
伝統工芸品に指定された大島紬は、誰もが憧れる最高峰の着物。モダンデザインを得意とする「美紀大島」(奄美大島)が創作した、泥染めの黒が美しい飛び柄の大島紬です。
<デザイン>
イジュとは、奄美大島や沖縄など、南西諸島に自生する、ツバキ科の植物です。4月~6月に開花する花です。別名を「ヒメツバキ」と言い、“愛きょう”や“ひたむきな愛”という花言葉を持ちます。白くころんとしたフォルムが可愛らしい春の花です。実際の花のフォルムよりも少しシャープなラインを加えて、立体的に花ひらく表現にこだわりました。花先から花芯にかけて濃淡をつけることでより立体的に。地空きの黒色が美しく際立つ様に花先の白さにもこだわりました。地空きのシックな着姿に、可憐な印象を加えて彩るデザインです。
<素材>
正絹の細い生糸を使用し、高密度に織り上げました。糸の精製から染付け(色の摺り込み)まで全て分業で行われ、織り上げるまでに沢山の工程を経ます。手間のかかった糸自体がとても丈夫な素材ですので、母から子へ、孫へと永く受け継がれる着物になります。すっきりとした着心地で、大島紬独特の衣ずれの音をお楽しみください。
<技法>
締織の工程では、変化締めを用いて、柄が立体的に見えるように工夫しています。また織工の丁寧な織りによって、泥染めの黒に柄が浮かび上がるようなきれいな大島紬ができあがります。
糸精製、染め、織すべてに手間暇のかかった大島紬は、カジュアルな着物ですが、最高峰の技術が詰まった逸品と言えます。裏地の無い単衣の時期は従来6月・9月のみとされてきましたが、暖かな気候が増えた昨今では、単衣でお仕立ていただくとインナーやアウター次第で真夏以外の長いシーズンご着用いただけます。